前回掲載した5月26日の翌日、27日の太陽の処理が完了しました。
白色光。
南半球で急速に発達した黒点群が、1日経って更に大きく複雑になっています。
Hα単色光。
フィラメントは減ってきましたが北半球の黒点まわりの活動領域は健在、南半球の急発達した黒点群もかなり活動的です。
また、赤道付近(少し南?)西側にも新たに活動領域が発生したので、ここにも黒点が現れるかも知れません。
プロミネンスも小さいながら明るいものが多数見えていて相変わらず活発な印象です。
今回撮影中、北半球の黒点付近で際立って明るい場所があるのに気がつきました。
後から撮影画像を確認すると、連続して撮影した2コマの間で大幅に増光していました。
小規模なフレアの発生を偶然捉えたのでしょうか。撮影データ上は撮影間隔52秒ですが実際には500コマ撮影を2回連続で行っているので、詳しく見れば増光の様子がもっと良く分かるかもしれません。
さて、この日は比較的天気が安定していたので久しぶりにバーローでの拡大撮影もしてみました。
まずは南東(左下)のプロミネンス。
北半球、南半球各々の黒点群周辺。
北半球の画像、急に増光した個所の様子が良く分かります。増光してから8分後ですが、明るさはかなり落ち着いています。
そして南半球の画像、左側の急発達した黒点群はプラージュも顕著で活発であることがひとめで分かります。また、西の縁に近づいた大黒点周辺も広範囲にわたって磁場の複雑な動きがあることが分かります。
またこの大黒点、きれいなハート形していますね。こういうのを騒ぐのは好きではないのですが、処理していてやたらと気になりました・・・
普段ならここまでなのですが、拡大画像の複雑な構造がきれいだったのでより臨場感を出すために同じ画像で疑似カラー化してみました。
どのくらいの色合いが良いか分からないので、少し色合いを変えて・・・
白黒の画像よりは立体感を感じられる様な気がします。
そもそも近赤外単色光なので正解の色はないのですが、最後の画像が一番太陽面のイメージに近いでしょうか?
ちなみに太陽全体像だとこんな感じ。
拡大画像ほどは色を付けたことによるインパクトはないでしょうか。