12月8日の話題が続きます。
アメリカ、ヨーロッパで火星食が起きていた日本時間の昼過ぎ、太陽ではかなり大きなプロミネンスが発生していました。
SDOの紫外線画像で見つけて国立天文台のHα画像を確認したところほとんど見えていなかったのでかなり暗いのかな、と思いましたが一応撮影してみました。
他の小さなプロミネンスが光球から漏れた光に埋もれていることから、かなり暗いプロミネンスであることが分かると思います。
それでも、太陽から噴き出している長さとしては1年前にブログを始めて以来ダントツで1位です。
太陽望遠鏡ではフィルターの中心波長をHαにきっちり合わせるための調整を随時行いますが、Solar MaxII 60ではフィルターの特性が平坦な範囲が狭く、当初光球面をカバーするように調整したらプロミネンスがその範囲から外れてコントラストが低下してしまいました。
そこで、プロミネンスを中心に調整を行いました。そのため逆側(画面左上)のコントラストが低下し光球からの光漏れも多い画像になっています。
バーローをつけて拡大もしてみました。
迫力は増していますが、バーローなしと比べて細かな構造はさほど見えていません。
高解像の画像を得るため、ちゃんと試行錯誤しなければとは思うのですが・・・
12月8日は月と火星の接近、好条件のISS通過、大プロミネンスと贅沢な1日でした。