昨日10月15日、SDOの紫外線画像を見ると久しぶりに中くらいのプロミネンスが多数見えていました。国立天文台のHα画像でも複数見えている様だったので、ちょっと雲が多めでしたが雲間をぬって撮影しました。
・・・最近、晴れた日もなぜか午後になると太陽がある南西の空に雲が居座っており毎回雲間をぬっての撮影になっています。
まずは全景。
北西(右上)と南西(右下)に大きなプロミネンスが見えています。また、北東(左上)にも中くらいのプロミネンスがあって賑やかな太陽外周です。
北西の細長いプロミネンスは裏に隠れたばかりのフレアを頻発していた黒点群に起因するようなので、ポストフレアループの名残かも知れません。
南西の明るいプロミネンスのあたりは特に活動領域はなく、ダークフィラメント起因のようです。
右下のプロミネンスを拡大してみたのが以下の画像です。
また、左上のプロミネンスをギリギリまで露出を伸ばして撮影したのが以下の画像です。
大きいプロミネンスですが、かなり淡いのでこれが限界でした。
それよりも、35分前に撮った①の画像と比べ右下にあったプロミネンスが消え、その先にあったプロミネンスがだいぶ育っています。
また、この画像と合成する予定で撮影した太陽面の画像です。
かなり明るいプロミネンスが複数見えています。
上の2つのプロミネンスは③の画像で太陽の縁が盛り上がっている個所です。③の画像の他のプロミネンスとの輝度差から、いかに明るいか分かると思います。
太陽面合成用に撮った画像ですが、これらのプロミネンスが原因で太陽の輪郭が確定できず、合成できませんでした。
そして右下にある小さなプロミネンス、上の2つのプロミネンスと比べてもちょっと桁違いの明るさです。(小さいけど・・・)
気になったので時間を空けて撮影してみました。
10分も経たない間に、暗くなって消えかけています。また、少し上(北)に新たに小さなプロミネンスが発生しているのも分かります。
①の画像で使用した太陽面の画像(14:10)ではこんな感じでした。(バーローなし画像からの切り出しで画素数が足りず、拡大率も揃えられなかったので参考程度)
この画像ではかすかに写っているだけなので、この後11分の間に急激に明るくなったようです。
(追記)SDOの画像を確認すると、10分間隔の画像の1枚だけ(14:28)写っていました。本当に一瞬の現象だったようです。
しかし合成した3枚の画像、ほぼ同じ条件で撮影したのに解像度が全然違います。
3枚目くらいの解像度でコンスタントに撮影できると良いのですが。
とてもマニアックですが、久しぶりに変化が大きく楽しめる太陽面でした。