昨日8月31日は8月2回目の満月、ブルームーンでスーパームーンという事でニュースなどでも話題になっていました。
その前日の8月30日、夕方の散歩の途中でたまたま気付いて満月直前の月の出を撮影できました。
きっかり満月になったのは31日の午前中なので天文的には満月は31日ですが社会的には「満月の夜」は30~31日の夜なので、この日が満月の月の出で良いですよね。
それはさておき、満月を過ぎると明け方まで月明かりが残るためぎりぎり薄明前に月が沈む30日の明け方、9月に明るくなると期待されている西村彗星(C/2023 P1)を撮影しに三浦まで行ってきました。
彗星が地平線に顔を出すのが2時20分、1時半に起床しましたが準備に手間取り2時15分に出発、遅れを取り戻すために有料道路を目いっぱい利用して3時5分に観測地に到着しました。この時点で彗星の高度は7度、まずまずです。
低空の透明度は今一つですが東の空は快晴、なんとか撮影できました。
撮って出しの一枚画像はこんな感じ。
フィルターを使用しているのでホワイトバランスと明るさのみ調整しています。
ステライメージで単純にコンポジットして処理した画像がこちら。
この画像では彗星の移動はあまり感じませんが、ステライメージ9のメトカーフコンポジット(ステラナビゲータの星図データと連携・照合して自動的に彗星核基準のコンポジットを実施)を使用して処理した画像がこちら。
想像以上に彗星は移動しているようです。そして彗星本体近くの尾は1枚目よりはっきりしています。
いい気になってさらに尾を強調してみましたが・・・
尾はさらにはっきりしていますが変なノイズも浮き上がってきました。
今回、時間に追われてフラットもダークも撮影し忘れていたのでこれはやり過ぎですね。
撮影中暇だったのでファインディングチャートを兼ねた広角での撮影も行ってみました。何の準備もしていなかったのでAPS-Cのカメラとキットレンズをシャッター手押しで撮影しています。
このままでは彗星の存在がほとんど分からないのでトリミングしてみると
かろうじて写っています。
広角の画像ではっきり写るくらいには育ってほしいですね。