しろくまの日記

横浜在住の星好きなおっさんのブログです

CP+2023に行ってきました

既に一週間たってしまいましたが、2月23日~26日に国内最大のカメラショーであるCP+が4年ぶりにリアル開催されました。

いつも通りアウトレット販売の品ぞろえを考えて初日に行ってきましたが、いつもと微妙に異なります。
・従来アウトレットは午前中から開催していましたが、今年は本会場の一般開催と同じ12時開始。
・アウトレットは20分入れ替え制ということでじっくり見て回ることができません。
・通常初日は平日かつ半日開催なので空いていましたが、今年は休日という事で混雑しそう。

会場は例年通り横浜みなとみらいのパシフィコ横浜です。

 

開場の40分前に着いてアウトレット販売に並びます。既に200人くらい人が並んでいます。
予想外だったのは列が屋外だったこと。(従来は会場の建物内の通路でした)


割と平均年齢の高い2月のイベントで、海からの風が吹き抜ける場所に長時間並ばせるのはいかがなものでしょうか。
ちなみに12時の開場直後、3時間待ちだとアナウンスしていました・・・

私は、1時間半ほど待って3グループ目、12時45分過ぎに会場入りできました。

 

画像でもわかる様にごく一部(2~3社)以外はかなりガラガラです。
うまくやれば一度に入れる人数を2倍以上にできそうというのが正直な感想です。

結局、20分はあまりに短くケンコーのフィルターを買うだけで終わってしまいました。

 

気を取り直して本会場を回ります。
全体的に、出展している企業が少なく規模が小さくなったという印象です。
壁際に陣取っている大メーカーはさほど変わりませんが、その間にある中小メーカーのブースが数、規模とも大幅に減っていて中継ブースや大学のサークルブース、休憩コーナーで埋めている印象です。

個人的に一番残念だったのは、リコーペンタックスやハクバ、ハクバに吸収されたベルボンなど写真を始めた頃から愛用しているメーカーが出店していないことです。

 

さて、天文関係の出展ですが・・・

 

まずはビクセン


前回までよりかなり狭いスペースでがんばって展示している感じ。
目玉はVSD90SS。

試作品は星まつり会場などで既に見ていましたが、正式版は今回が初めてです。
68万はびっくり価格ですがVSD100が62万だったことを考えるとむしろ割安???
ペンタックスから設計を引き継いだVSD100はファインダー台座もペンタックス規格でしたが、今回はビクセン仕様になったようです。

 

ケンコー。

ひと通り展示してありますが、何か置いてあるだけといった感じです。

 

一応スカイメモSWが新製品なのでしょうが、あまり前面に出してと言った感じはありません。

 

ボーグ。


出展社一覧にはありませんでしたが、ケンコーブースの中で細々と展示していました。
最近目立った新製品が無いためか、かなり控えめな展示です。初代以来のヘビーユーザーとしては寂しい限りです。

目玉はカーボン鏡筒の125mmフローライト。ボーグとしては久々の115ミリ径の鏡筒です。実際持たせてもらい125mmとしてはかなり軽量でした。軽量のボーグは健在といったところでしょうか。

 

六角形のカーボン鏡筒。目を引くルックスですが、なぜ六角形なのかといったメリットを打ち出せていないのが残念。

いかにも貧弱な自由雲台も、望遠鏡の展示用としては何か納得いきません・・・

六角形の鏡筒バンドは3Dプリンタで作成したそうです。

 

サイトロン
今回、(望遠鏡関係では)一番というか唯一元気のある展示でした。中華系メーカーに席巻されつつある望遠鏡業界の縮図でしょうかね。
次々と新製品が出てきて把握しきれていないので、目に留まったものを紹介しますと

 

今はやりのスマート望遠鏡

現在販売されているものは、どれも手が出ない価格です。どのような価格で出るのか興味がありますね。

 

10センチF4の写真用鏡筒。

フルサイズ全盛の今、なぜかAPS-C用です。このあたりの不思議仕様も中華メーカーならではでしょうか。

 

カラフルな差し色の鏡筒。

こういう発想って日本の望遠鏡メーカーにはありませんよね。

写真撮り忘れましたが、5万円以上する防振双眼鏡も多数のカラバリで展示していました。

 

眼視用のシステム経緯台

どこが「システム」経緯台なのかは不明。しかしどこかで見たようなデザインです・・・

 

大型赤道儀

重心を後ろに持って来たとなっていましたが、三脚の中心軸よりも後ろに重心がある様に見えるのは気のせいでしょうか。

ところで画像を見て気づきましたが、奥の望遠鏡も含め絶対にパランスウェイト足りてないですよね・・・

 

10万円以下で買える自動導入赤道儀

発売直後にスターベース東京がオリジナルセット(強化三脚セット)を発売したことからも、バランスの良い製品なのだと思います。

この値段で追尾精度がそこそこだったら良いのですが、たぶんオートガイド前提の精度なんでしょうね・・・

 

使い道が今一つ謎な自動導入経緯台

左右の鏡筒の光軸を合わせる微動装置が内蔵されていたら面白いと思うのですが。L字プレートはあまりにも取って付けた印象でした・・・

 

カーボン三脚も大中小の3種類に増えています。

これは海外遠征用に興味ありますね。

 

何か突っ込みを入れたくなるような謎仕様な製品が多いですが、練りに練った製品が出てくる国内メーカーとは対照的にとりあえず出してしまうという発想、嫌いじゃありません。

 

あと、ケンコーとサイトロンで同じようなフィルターが発表されていました。

 

 

ケンコーのものはスターリーナイトとプロソフトンクリアを1枚にまとめたものですが、サイトロンもほぼ同じ内容です。
ケンコーは特許出願中となっていますがどうなるのか・・・

 

番外。
25日の土曜(なぜかこの日も会場に来ています)、会場を回っていたらアストロアーツさんが星景写真をテーマにしたWEB配信を行っていました。

 

天文以外でインパクトがあったのがタムロンでした。

 

ねぶたを題材にした「和」テイストのブースです。メーカーのカラーをイメージした他メーカーのブース、特に白と黒のモノトーンのシグマとは対照的で、かなり異彩を放っていました。

 

モデルのお姉さんも和服。

 

歩き疲れて会場を出るとみなとみらいの夜景がお見送りです。