9月12日の近地点通過に向けて増光中の西村彗星ですが、9月2日頃かに座のM44ヒアデス星団に接近しました。
月齢16の明るい月に照らされる悪条件ですが、この日を最後に一週間以上見えそうにない天気予報だったこともあり撮影しに行ってきました。
前回の反省から早めに家を出て、彗星が地平線から昇る2時45分頃には観測地に到着しました。
しかし、この時点での東の空はこんな感じ。
画面中央上にある2つの明るい星がカストルとポルックス、そのほぼ真下の地平線付近にM44と西村彗星が昇ってきているはずです。
房総半島の上(さらに先の海上?)の積雲と左側(北)に見えている層雲、それぞれがどう動くのか気を揉みましたが、幸いにもどちらの雲も徐々に消えていきました。
彗星の方向の雲だけ残るというありがちなパターンでしたが、3時半過ぎには何とかM44が見えてきました。
・・・全然分からないのでドーピング、M44を中心に星像を強調してみました。
雲の左側からM44が見えているのが分かるでしょうか。
最終的には薄雲は残るものの主だった雲は消え去りました。
こちらもドーピング。
金星の左上にM44が見えており、その左に西村彗星がいますが・・・この画像では彗星はピクセル等倍に拡大しないと判別できません。
前回より彗星は多少明るくなっているはずですが、やはり空の条件が悪いせいでしょうか。
拡大撮影はこんな感じです。
Comet-BPフィルターを使える一番焦点距離が短い鏡筒を持ち出しましたが、ちょっと窮屈です。
また、月明かりのせいか薄雲のせいか彗星の尾は全く分かりません。
短めの焦点距離という事で、200ミリレンズでも撮影してみました。
固定撮影ですがこのくらいの焦点距離のほうがM44に近づいている感があります。ただ、肝心の彗星がかなりしょぼいです。(ぱっと見どれだか分からないのでテロップ入れました)
やはりこの条件だと撮影はかなり厳しいですね。