昨夜の火星食は曇りで見られませんでした。
まあ、最近の空模様を考えれば予想通りの結果で、先日のジュバ食が見えたことのほうが奇跡的でしょうね。
さて、話は変わって今日7月22日は2009年上海~奄美皆既日食から13年です。
日本国内で皆既日食が見られるのは46年振り(46年前に皆既になったのは北海道の一部)ということでテレビでもさかんに報道されていました。
日本国内と言っても実際に皆既帯が通ったのは奄美大島の一部とトカラ列島のみで現地へのアクセス、宿泊、ツアー料金全てにおいて海外ツアーのほうが手軽という状況でしたが、それでも国内ツアーに申し込みが殺到したのを記憶しています。
私は、最初パシフィックビーナスのクルーズに申し込んでいましたが、上海のツアーに誘われて鞍替えしてしまいました。
(乗り物に弱い私は1988年のにっぽん丸で船には懲りていたので・・・)
結果は・・・梅雨明けが遅れ梅雨前線の影響をモロに受け、国内と上海は惨敗でした。
今まで18回皆既&金環を見に行っていますが、唯一の完敗(皆既中/金環中の太陽を一瞬も見れなかった)です。
中国でも100キロほど南西に入った杭州では雲越しに見えたようです。
そして私がキャンセルしたパシフィックビーナスは快晴でした。
私が観測したのは上海の南にある小洋山島。
上海から30キロ以上のとんでもなく長い橋で渡れる島です。
丘の上から東シナ海を望む観光地のようですが、後ろを見ると積み下ろし用の巨大クレーンが数十台並ぶ大コンテナ基地が広がる港の島です。
部分食中は雲間に何回か太陽を確認することが出来ましたが、皆既中を中心に30分程度は厚い雲に覆われ太陽の場所すらわかりませんでした。
それでも、雨に降られることはなく広角のビデオ等は撮影できたのでまだマシだったようです。上海市内は大雨で機材を広げるのも難しかったらしいので。
太陽は見れませんでしたが、皆既中すごく暗かったのが印象的でした。
継続時間の長い(地球の影が大きい)日食だったせいか、曇りだったせいかはさだかではありません。
また、余談としては皆既が近づいて辺りが薄暗くなるとコンテナ基地の明かりが一斉に点灯したのには焦りました。
晴れていたらけっこう邪魔だったかも・・・
ところで・・・今月は1991年のハワイ~メキシコ日食(今回の上海日食と同一サロス)から31年というのもあったのですが、フィルム時代の日食で写真の整理が全くできていません。初めて海外遠征した皆既日食だったのでどこかで書いておきたいのですが・・・
来年写真の整理が出来ていたら書きますね。