昨日3月20日は、2015年の北大西洋~北極海皆既日食からちょうど7年でした。
皆既帯が通る陸地が北大西洋のフェロー諸島と北極海のスバールバル諸島のみというマニアックな日食でしたが、晴天率と極北の環境に惹かれてスバールバル諸島のロングイェールビーンまで遠征しました。
ロングイェールビーンは北緯78度、緯度としては南極のドーム富士基地(南緯77度)より高いという、まさに極北の地です。間違いなく私の生涯で一番緯度の高い場所になると思います。
重量制限が厳しい上に防寒着が必要ということで十分な機材を持って行けなかったことも災いし、寒さによる機材トラブル続出で撮影はイマイチでしたが、360度の雪原での日食は想像を絶する美しさで、10数回の日食の中で間違いなく一番の絶景でした。
これを超えるとしたら南極での日食しかないと思っていますが、昨年の南極日食は300~400万だとか・・・さすがに無理です。
残念だったのは日食当日にチャーター便で現地入りし、夕方には本土に戻るというツアーだったため、北緯78度の星空を経験できなかったことです。
ただ、春分の日の前日なので夜中でも太陽は地平線の下12度、完全に薄明中です。どうせならきちんとした夜のある冬に行ってみたいですね。
そんな訳でもう一度行きたい場所ベスト3に入っているロングイェールビーンです。