先週のふたご座流星群、ようやく撮影結果の整理が半分くらい終りました。
今回の撮影では、毎回行っている
・α7SⅢなどによる動画撮影
・EOS 6Dなどによる静止画撮影
に加えて、実験的に
・ATOMCam2による動画撮影
を追加しました。
動画については撮影後にすべて目視でチェックするのは不可能なので、動画と静止画で同じ視野を撮影して静止画で写った流星の出現時刻から明るい流星の検出漏れを防いでいます。
しかし、極大日を過ぎた頃に友人からKin-hasegawaさんが公開しているATOMCam2用の流星自動検出ツールであるmeteor-detectを教えてもらい、このツールが工夫すればデジ一眼で撮影した動画からも流星の検出が可能だとわかったため、動画からの明るい流星の検出が劇的に楽になりました。
と言っても12/13~16の4夜で静止画が18,000枚、動画はATOMCam2が加わったこともあって4000ファイル60時間以上となり、一向に確認が進みません。
しかし観測を始めたのが13日なので既に一週間。整理できた分をいくつか紹介します。
まずは、今回一番お気に入りの流星です。
街中だと感度が上げられないため、魚眼レンズでこれだけ立派な流星はなかなか写りません。
次に、同一の流星について、動画からの切り出し(比較明合成)と静止画との写りの違いです。
まず1つ目(12/14 21:56の流星)
静止画(EOD 6D) 24mmF1.4 F2.8 2.5sec ISO4000
動画から切り出し①(α7SⅢ) 24mmF1.4 F2.4 1/30sec ISO102400くらい
動画から切り出し②(ATOMCam2) ナイトモード:オン
もう一つ(12/13 23:43の流星)
静止画(EOD 6D) 24mmF1.4 F2.8 2.5sec ISO4000
動画から切り出し①(α7SⅢ) 24mmF1.4 F2.4 1/30sec ISO102400くらい
動画から切り出し②(ATOMCam2) ナイトモード:オン
今回は横浜市内の自宅で撮影したこともあり、流星の写りは感度を上げられる動画のほうが圧倒的に有利です。
動画からの切り出しはα7SⅢのほうが当然高画質ですが、ATOMCam2もモノクロながら流星の写り自体はα7SⅢ以上で健闘しています。・・・というか、150倍以上の価格差を考えるとATOMCam2の画質は驚異的、超高コストパフォーマンスですね。