昨日12月8日は満月でしたが、北米やヨーロッパなどで火星が月に隠される火星食が見られました。
日本時間で昼過ぎの現象だったため日本では見られませんでしたが、中接近から7日後の比較的明るい火星と満月とが並ぶ姿が見られました。
まずは接近前、7日未明の西空です。
画面上が天頂方向です。
輝度差が大きく火星が目立たないので露出を伸ばすと
こんな感じです。どちらが良いか微妙です。
火星食まで8時間以上あるので、まだかなり離れています。
月と火星はおうし座にあってアルデバラン&ヒアデス星団が近いため、短めのレンズで狙ってみました。
月の左上に火星、左下にアルデバラン&ヒアデス星団、右下にプレアデス星団が見えています。(月の真下にあるのはレンズのゴーストです)
更に広角にすると、
星の像が小さく拡大表示しないとはっきりしませんがオリオン座も入って地上には富士山と丹沢、いい感じの星景写真になりました。
月の光芒がどうなるか不安でソフトフィルターが使えなかった事もあり、星の目立たなさは課題です。ステライメージ8のスターエンハンスを使用していますが、鑑賞写真用としては効果がかなり弱いです。
次に最接近(火星食)後、8日夕方の東空です。
こちらも露出を伸ばしてみると
こんな感じです。
未明の接近前よりかなり近いです。
月の出がまだ薄明中(と言うか日の入り直後)だったので、地上も入れた写真も撮影しました。
オレンジ色の月と斜め上で輝く明るい星はかなり目立つため、道行く人が皆見上げたり写真を撮ったりしていました。
私も家に帰る途中、コンデジで撮影してみました。
最後に1日後の9日夕方。
随分と離れました。(手持ちで撮ったら思い切り傾いていたので無理やり補正しています)
月と火星の接近は来月4日にも見られます。日本で最も接近して見えるのは明け方ですが、今回の2/3くらいまで接近するようです。