しろくまの日記

横浜在住の星好きなおっさんのブログです

1987年の沖縄金環日食

最近ずっと天気が悪くブログに載せるネタがないので、困ったときの過去ネタです。

 

昨日、9月23日は1987年沖縄金環日食から35年でした。

29年振り、かつ20世紀最後の金環日食ということで、テレビでも複数の特番が放送され、当時としてはけっこう盛り上がっていました。

また、沖縄国体の開催中であり、国体会場では観客に日食グラスが配られ、金環になる時刻には競技を中断したとのことです。

しかしこの年の国体、調べてみると沖縄で実施した37競技のうち大半は10月に行っているのに5競技だけ9月(20~23)に行われたようです。
これって日食に合わせて実施したとしか思えませんね・・・

 

1983年のインドネシア皆既日食の生中継(確か世界初の衛星生中継だったかと)を見て以来、一度は直接見に行きたいと思っていたところに、金環食とはいえ国内で比較的手軽に行けるという事で大学時代からの友人と観測ツアーに参加しました。もちろん人生初の中心食、初の日食ツアーです。


参加したのは阪急交通社/天文ガイドのツアーです。

 

 

国内とはいえ3泊4日で7万円台・・・日食ツアーの価格がまだ平和だった時代ですね。

 

35年前という事で細かいことは忘却の彼方なのですが・・・
日食当日の天気予報は雨で観測地に向かう途中のラジオでも「今日の金環日食は残念ながら観れそうにない」と言っていたのはハッキリ覚えています。
しかし観測地に着くとほぼ快晴。第三接触までは全く天候の心配なしに観測できました。(第三接触の後は一気に雲が出て、第四接触までは観測できなかったと記憶しています)

 

さて、肝心の写真ですが、観測地でのスナップと直焦点の太陽のプリントが何とか発見できました。
サービスサイズのプリントですがですがスキャナーで取り込み、いつものTopaz Sharpen AIでお色直しをしたら何とか見られるようになったので数枚紹介します。

 

直焦点での太陽。

PENTAX 75EDHF + 2xテレプラス(1000mm) PENTAX SFX その他のデータ不明

この瞬間が、私が日食病と言う不治の病に感染した瞬間なのでしょう・・・ね。

 

私の観測風景。

 

赤道儀はタカハシのスペースボーイ。宅配便で機材を送れたため、バランスウェイトや三脚アジャスターまでご丁寧に持ち込んでいます。

鏡筒はPENTAX75EDHF。同架されたベータムービーが時代を感じさせます。
しかしこのベータムービー、マニュアル露出ができないため露出オーバーでまともに撮影できませんでした。
というか、光学ファインダー&再生機能なしという今では信じられないカメラなので、自宅に帰るまではどんな写りか確認すらできません。

 

会場の様子。

 

会場の外れで地元の人たちも一緒に見ているせいでしょうか。
望遠鏡が立ち並ぶ観測サイトの風景とはちょっと違う、のどかな観測風景です。

 

今のように観測のノウハウを解説した本も出ておらず、もちろんインターネットもない時代です。(パソコン通信NIFTYがサービスを開始したのがこの年でしょうか?)

初めての金環日食の撮影で、まさに手探りでの撮影でした。

このときは、まさか18回(皆既14回、金環4回)も日食を見に行くことになるとは思いもしませんでした。

 

観測地以外でのスナップが発見できたら、来年にでも紹介したいと思います。