ここのところ書くネタがないので、ちょっと昔の話です。
今日は、2010年1月15日のアフリカ~インド~中国金環日食からちょうど12年です。
日本では金環食になりませんでしたが、大きく欠けたまま沈む太陽が沖縄や九州などで見られました。
普段は金環食でわざわざ海外に出かけることは少ないのですが、金環になった直後に沈んでいく太陽がみられる、というのに惹かれて中国の青島(チンタオ)まで行ってきました。
半年前の上海皆既日食で初めての観測失敗(曇り)を経験したリベンジがしたかったこと、金曜夕方の日食だったため当日出発するツアーを選べば休みが1日で済むというのも背中を押したと思います。
12月の初めにネットで調べはじめ、金曜発2泊3日のANAのツアーを予約しました。
観測場所は宿泊するホテルの最上階ラウンジ。
2008年北京オリンピックのヨット競技会場になったヨットハーバーと言うか海浜公園越しに海を見下ろすロケーションです。
当初はホテル外で観測場所を探そうとも考えていましたが、飛行機が1時間以上遅れそんな時間は無くなっていました。
ホテルにチェックインするとすぐに荷物を開いてラウンジへ移動。
窓際のテーブルを確保できたので、ホテルの飲み物やスイーツを食べながらの、かつてない快適な日食観測でした。
ラウンジの窓はキレイに拭かれており、撮影にも問題ありません。
(宿泊した部屋の窓も西向きでしたが、こちらは汚れたままでちょっと撮影は難しい感じでした)
ほぼ快晴だったと思うのですが、薄雲か大気汚染か低空の透明度は最悪。ぎりぎり第3接触までは見えていましたが、そのままスモッグの中に消えていく、といった日の入りでした。
ただ、その分肉眼でオレンジ色の(ここは金色と言うべきですね)リングが見られるとても印象的な日食でした。
掲載した写真も、ノーフィルターです。
動画もYouTubeにアップしてみました。
観測場所からの眺望の広角画像も見つけました。(日没後に撮影)
澄んだ空で日食グラス越しに見る金環食よりも、10倍綺麗な日食だったと思います。